変化対応力とは? 不確実が高まる中で求められる製造業の「企業変革力」

 2021.07.15  クラウドERP実践ポータル

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企業における変化対応力についてご存知でしょうか。不安定で不確実な現状を送る中で、企業や人材は変化に対して柔軟に対応することが望まれています。企業においては時代の変遷や技術革新が起こるごとに変化に対応することが必要です。例えばDXなど、最新の変化に企業は追いついているでしょうか。
今回は変化対応力の概要、そしてデジタルトランスフォーメーション、その足枷となるレガシーシステムについて説明し、効率的に企業を変革する企業変革力について詳細に解説します。

変化対応力とは? 不確実が高まる中で求められる製造業の「企業変革力」

変化対応力とは

企業変革力のことをダイナミック・ケイパビリティと呼び、「環境や状況が激しく変化する中で、企業がその変化に対応して事故を変革する能力」であると説明されています。
特に近年の製造業は生き残りを賭けた変化に対応する能力が必要とされており、ものづくりも柔軟に対応しなければ生き残ることが難しい時代がもうそこまでやってきています。

製造業の生き残りに必要な「ダイナミック・ケイパビリティ戦略」に注目

ダイナミック・ケイパビリティ戦略とはどういったことでしょうか。この戦略はカリフォルニア大学のバークレー高のデイヴィッド・J・ティース氏によって提唱された戦略経営論のことです。環境に適応し、組織を柔軟に変化させること、学術用語役では企業変革量と呼ばれています。
ダイナミック・ケイパビリティは3つの能力で表すことができると言われています。
  • 感知:センシング
  • 補足:シージング
  • 変容:トランスフォーミング

つまり危機を敏感に感知することができ、適切なタイミングで組織の再編成を行い、新たな組織へ変容をすることができることがダイナミック・ケイパビリティ戦略の指している内容です。これはそのまま製造業という企業に当てはめて考えることができるのです。

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デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術の浸透であるということが言えます。DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称のことです。
スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念のことで、進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく。という言葉が始まりとなっています。しかしデジタルトランスフォーメーションを直訳するとデジタル変換となるのですが、DXが及ぼす影響は変換ではなく変革です。

つまり既存の価値観などを根底から覆すような技術的な革新をもたらすことがデジタルトランスフォーメーションの意義なのです。また本来であれば略称はDTとなるのですが、「Trans」という言葉を「X」とするのが英語圏の一般的な表現のため「DX」とされています。

製造業にデジタルトランスフォーメーションが必要とされる理由

製造業にデジタルトランスフォーメーションがなぜ必要なのか、それは製造業における工場の自動化や効率化などの流れです。生産工程の自動化を図るFAなどはセンサーや産業用ロボットが活用されており、これにより、製造業は自動化や無人化が成り立ってきています。
デジタルトランスフォーメーションはこの流れの延長線上にある理論であると言えます。

センサーやロボットから得られるデータや知見を活用することで、ビジネスの既存のフローを改善することにつなげることやそのデータを新たなビジネスに活用することを目的としているのです。

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DX導入には「レガシーシステム」が足枷に

DXを導入する際に壁になるのがレガシーシステムです。過去にたくさんのカスタマイズによってブラックボックス化しているシステムや、最新技術が適応しづらいシステムのことを指しています。現代の日本ではこのレガシーシステムが足枷となっているのです。
レガシーシステムが問題になる理由などについて、詳しく解説していきます。

レガシーシステムとは

レガシーシステムとは現在の日本企業の約8割が抱えている、最新技術に適用しにくいシステムのことです。
  • 肥大化
  • 複雑化
  • ブラックボックス化

この3つの要素などの課題を抱えている柔軟性がないシステムです。例えば銀行などの金融系で使われているCOBOLというプログラミング言語が存在していますが、COBOL自体はすでに言語として習得している人は少ないため、COBOL言語を知っている人は属人化しやすい傾向にあります。このように担当者に依存していることやメンテナンスに問題が発生しているシステムをレガシーシステムと呼びます。

レガシーシステムが問題視される理由

レガシーシステムが問題視される理由としては、まずブラックボックス化していることです。これは機能がどのように接続されているのか理解できないことや、無理なカスタマイズによって、作られたことで、理解している人がごく少人数に限られることなどです。

このようなシステムは柔軟性に欠けることやソースコードの可読性が非常に悪いことなどから、最新の技術を適用しづらいことにあります。

近年このようなレガシーシステムを改善するために銀行がシステム改修を行ってきましたが、非常に長い時間をかけてレガシーシステムからの脱却を計り大炎上になった例もあります。

Oracle ERP Cloudを導入することで効率的にDX化

そんなレガシーシステムでも、Oracle ERP Cloudを導入することで効率的なDX化が可能になります。様々な業種に対応していることや最新機能を継続的に追加することで、DX化を行うことができるのです。また、柔軟で拡張性があるため、効果的にDX化の支援を行うことが可能であると言えるでしょう。

Oracle ERP Cloudの特徴

「Oracle ERP Cloud」の特徴としては、様々な業種に対応可能であることや、レガシーシステムの置き換えが柔軟であること、継続的に最新機能を追加できることにあります。
これはOracle ERP Cloudがクラウドベースのアプリケーションであり、導入コストを抑えながら、柔軟にレガシーシステムから置き換えが可能である、ということから言われています。

また従来のオンプレミス型のように、業務プロセスに合わせて機能をカスタマイズする必要はなく、導入時点で全体の最適化が実現されるように定義された標準プロセスを参考に業務を再構築することが可能なのです。

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まとめ

変化対応力の概要から、デジタルトランスフォーメーション、そしてデジタルトランスフォーメーションの足枷となるレガシーシステムについて説明し、効率的にDX化を図るための方法について解説しました。レガシーシステムが存在することで、今後のDX化に影響を及ぼすことは明らかですが、Oracle ERP Cloudを導入することによって、柔軟にレガシーシステムの取り込み、置き換えが行われていくことができるでしょう。

レガシーシステムに悩まされDX化が進まない、今後のために今のうちにDX化を進めておきたい企業はOracle ERP Cloudを導入して効率よくDX化を進めることを検討してみてはいかがでしょうか。

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