デマンドチェーンとは?その基本を解説

 2019.02.25  クラウドERP編集部

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製造メーカーにおいて、その程度にもよりますがサプライチェーン(Supply Chain:SC)に力を入れていない企業は皆無です。原材料や部品の調達から納入、在庫、生産、販売、出荷、配送など消費者や顧客のもとに製品が届くためのプロセス全体を管理し最適化することで、生産コストなどを下げ高い利益率を確保することができます。そのための管理をサプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management:SCM)と呼びます。

その一方で、最近ではこのサプライチェーンに加えて注目されているものがあります。それが「デマンドチェーン(Demand Chain:DC)」です。今回はデマンドチェーンの意味などその基本について解説します。

デマンドチェーンとは?

デマンドチェーンについてインターネットで検索すると、こんな解説があります。

“需要側(消費者等)から得られる情報を基点として商品開発、生産・供給計画、流通、販売体制などを統合的に編成する情報管理システム。具体的にはPOSデータなどの情報をもとにして、需要予測を行い、生産管理や在庫管理を最適化する。一方、商品の供給側からの情報を基点に行う情報管理システムをサプライチェーンマネージメント(SCM)と呼ぶ。”

出典:コトバンク デマンドチェーンマネジメント

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なるほど、サプライチェーンは供給側が持つ情報を管理することで、部品や原材料の仕入れから商品のお届けまでのプロセスを最適化するものなら、デマンドチェーンは需要側から取得できる情報(POSデータなど)を起点にして商品開発/生産/流通/などを最適化していくことというわけですね。

日本企業はデマンドチェーンに弱い

世界的に見てよく言われるのが「日本企業の多くはサプライチェーンには強いが、デマンドチェーンに弱い」ということです。その理由は、日本企業の多くはサプライチェーンマネジメントを中心に育ち、デマンドを意識せずに良い製品を大量生産するという仕組みで会社を運営してきました。そのためデマンドチェーンに注目しないままの企業は今でも多いのが実情です。

しかし、消費者ニーズが多様化したことによって、サプライチェーンマネジメントだけでは立ち行かなくなってきています。

たとえば、サプライチェーンの改善に取り組んだ生産方式では、企業が製造するモノはあくまで企業都合で製造したものであり、それを市場予測を立てて必要な分だけを製造していきます。

「如何に効率良く部品/原材料を調達できる?」、「如何に早く製造できるか?」、「如何に早く出荷できるか?」、「いかに在庫を減らすか」とい点に力を入れてきました。しかしながら、グローバルビジネスの競争が激化している中、デマンドチェーンの概念を取り入れていないために、テクノロジーの世界では優れていてもデマンドチェーンに力を入れているケースに劣っているケースも散見されます。

サプライチェーンに力を入れることは製造業にとって当然のことでしょう。しかし、さらにデマンドチェーンで顧客が感じている情報を取得することで、生産の在り方に多様性を持たせることも重要なのです。

DSMとSCMを融合させる

DCM(Demand Chain Management)を実行することで、消費者や顧客の情報について取得し、それに沿って生産計画を立てていきます。しかしSCMの方は生産プロセス全体の効率化などを目的としているので、2つは似ているようでまったく違います。

日本企業の強みとしては、従来のサプライチェーンにデマンドチェーンを融合させることで、グローバル環境を勝ち抜くためのコアコンピタンスを手に入れられる可能性があります。

日本企業は長らくサプライチェーンマネジメントの実行によって成長してきた製造メーカーが多いため、そこにデマンドチェーンマネジメントも実行するとかなり高度なシステムを構築することができます。

DCMを実現するERPとは?

デマンドチェーンとサプライチェーンは、いずれも部署間の連携や透明性の高い情報共有環境が無いと実現しません。いずれの管理でも「情報」はかなり重要な役割を持っており、情報なくして成り立ちません。しかも複数の部署から生成されるデータを日々送らなければ成功する可能性はかなり低くなってしまいます。

そこでデマンドチェーンマネジメントの実行を効率良くするためにERP(Enterprise Resource Planning)が注目されています。ERPとは複数の基幹システム(生産/販売/購買/在庫/人事/会計)を1つに統合し、さらにいろいろな機能を持っているため、経営活動におけるシステム環境をすべて統一することができます。

なぜ、ERPがデマンドチェーンマネジメントに良いのか?それは、ERPによって様々な情報を収集することができ、ツールを使用すれば瞬時に分析することができます。そのためデマンドチェーンマネジメントにおける需要予測が行いやすくなり、消費者や顧客からの情報を有効的に活用することができます。例えばOracle ERP Cloudなどでは両者をバランスよく考慮した製造業向けの豊富な機能性を備えています。ぜひこの機会に注目して見てはいかがでしょうか。

Oracle Supply Chain Management Cloud を活用して成功を収めた企業成果

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