サプライチェーンとは?5つのポイントで理解する物流の話

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 2016.10.31  クラウドERP編集部

製造業・小売業・食品業などモノを"作る”、"売る”、あるいは"流通する”というビジネスに身を置いている方なら誰もが「サプライチェーン」という言葉を耳にするのではないかと思います。

しかしその意味をしっかりと理解している方はどれくらいいるでしょうか?

今回は、きちんと理解しておきたいサプライチェーンについて分かりやすく解説していくと同時に、サプライチェーンマネジメント(SCM)として最適なシステム環境について紹介していきたいと思います。

サプライチェーンとは"仕入れ”から"出荷”まで

皆さんが普段使用しているPC、その他の電化製品、衣服、食品など実体のあるモノには製造から販売といった共通した流れがあります。サプライチェーンとはいわばこの流れ全体を指す言葉であり、商品とお金が発生するスタート地点からゴール地点と言い換えることもできますね。

例えば、自動車製造業ならば部品の原材料となる鋳鉄や樹脂材を製造・販売する企業から始まり、次に部品を加工する企業へと流れていきます。完成されれば部品はメーカー企業に直接流れるか、あるいはもう1度別のサードパーティ企業で加工された後にメーカー企業へと流れていきます。

メーカー企業に集まった部品はそこで組み立てが行われ、出荷されてその後ようやく店頭に商品が並びます。

このように、自動車業界のサプライチェーン一つとっても多くのプロセスがあり、文字通り「供給連鎖」を表しているということです。

情報は市場から逆に流れている

もう一つ、サプライチェーンを理解するにあたって重要なのが情報は"逆方向に”流れているという点です。つまり商品は生産者から消費者へと流れていきますが、情報は消費者から生産者へと流れていくのです。

ここで言う情報とは商品やサービスの品質向上のための情報や、マーケティング戦略としての情報です。

Eコマースで考えてみるとシンプルで分かりやすいでしょう。例えばとあるユーザーがネットショップでPCを購入したとします。そして商品が届いて実際に使用してみたユーザーは、購入したネットショップに使用感やサービス対応などの口コミを提供します。この口コミがサプライチェーンにおける"情報”です。

良い口コミならばそれを見た他のユーザーがネットショップに対して好印象を持ち、購買率向上につながります。悪い口コミでもそれをもとに改善点を見出せば、より良いサービスを提供することができます。

つまりサプライチェーンにおいて流れてくる情報とはその善し悪しに関わらず、必ず"次に”活かすことが可能なのです。

ERP導入事例:Eコマース

SCMとは組織全体の連携と最適化

サプライチェーンは"商品流通”と"情報”であると解説しましたが、この2つの要素を管理することをSCMと呼びます。なぜSCMが必要かは後述するとして、SCMとは"流通”と"情報”を管理するというだけでなく、組織全体の連携管理と最適化を図るということでもあります。

例えば商品仕入れから販売を最適化して無駄な在庫を減らすためには、仕入管理在庫管理販売管理といった3つの管理業務をまたがって連携させなければなりません。さらに細分化すれば、仕入計画や販売計画、マーケティング戦略など複数の要素も絡み合ってきます。

つまり組織全体を連携させ管理業務を最適化させなければ、SCMとは言えないのです。

加えて重要なのが"情報”が流れる環境を整えることです。商品の流通に注力して最適化している企業は多いですが、情報の流れまでしっかりと最適化している企業はそういないでしょう。

しかし情報の流れを管理している企業こそ、今後のビジネス社会を生き残っていく企業だと言えます。

SCMがもたらすメリットとは

結局のところSCMにはどんなメリットがあるのか?主な3つのメリットを挙げていきます。

リードタイムの削減

リードタイムとは作業開始から終了までの時間を指す言葉であり、流通においては様々なリードタイムが存在します。仕入リードタイム、製造リードタイム、販売リードタイムなど、すべての業務にリードタイムがあると言ってもいいでしょう。

SCMにより組織全体の連携と最適化でこのリードタイムを短縮することができ、ニーズの高い商品をスピーディに市場へ供給することが可能になるのです。

在庫管理の最適化

在庫とは企業の資産であり現金化を待つ商品でもあります。つまり在庫数が多いほど手元に残せるキャッシュが少なくなり、経営に使用できるリソースが減るということです。しかし在庫数が少なすぎては供給が追い付かなくなり機会損失を生んでしまいます。

つまり適正在庫とは市場のニーズとキャッシュフローの関係性を踏まえた上で、多過ぎず少な過ぎない在庫を保管するということです。

SCMにより各プロセスにおいてスピーディな意思決定を行える環境を整えれば、自然と適正在庫を実現することができます。

売上の最大化

リードタイムの削減と在庫管理に適正化によって機会損失を無くし、キャッシュフローをよくすれば売上は自然と向上します。

つまりSCMに取り組むことで連鎖的にメリットを享受できると言っても過言ではないでしょう。

以上がSCMのメリットであり、細かく言えばさらに多くのメリットが存在します。しかし中小企業などではこの3つだけでもかなり大きいメリットだと言えます。

SCMに最適なシステム環境とは

皆さんはSCMに取り組む上で重要なことは何だとお考えでしょうか?ここで真っ先に応えたいのはSCMを実現するための"環境”です。システム化による組織全体の効率化と言い換えてもいいでしょう。

例えばSCMに取り組むための管理手法というのはいくつも存在します。組織的に管理計画を統合するなどもその一つですが、まずそれを実現するための"環境”がなければSCMにはなりません。

つまりSCMとは組織全体を連携させ最適化するための取り組みと前述したように、IT環境においても組織全体で連携・最適化できる環境が必要になるのです。

こうした環境を整えるために必要なソリューションを皆さんは既にご存知かと思います。そうです、クラウドERPソリューションNetSuite(ネットスイート)」です。

ERPとはそもそも販売管理システム在庫管理システム会計管理システムやマーケティングツールなど、経営上不可欠な複数のシステムを一括で導入するためのソリューション。それをクラウドサービスとして提供するのがクラウドERPソリューションです。

ユーザーはサーバー設置やネットワーク整備の必要なく、インターネット環境とPCさえあれば導入することができます。従ってクラウドERPソリューションを導入するということは、初期コストを抑え運用管理業務を無くした上でSCMに最適な環境を整えるということと同義なのです。

かなり現実的な話になりますが、SCM実現はやはり"環境”あってこそのものでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?SCMは今やほとんどの企業で取り組まなければならないものであり、中小企業では明日自分が担当者としていきなり任命されるという可能性は捨てきれません。

だからこそ、製造・販売・流通に関わるビジネスマンのみなさんにはサプライチェーンについてきちんと理解し、その時に備えていただければと思います。

サプライチェーンを成功させる10のポイント

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