財務部の仕事とは?

 2019.05.16  クラウドERP編集部

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会社のビジネスや自分自身のビジネスをより強化したいと考えた時、「お金の流れ」について理解することが重要です。ビジネスの中でお金はどうやって発生するのか?どうやって流れるのか?どこで管理され、どこで使われるのか?こうした「金流」を管理しているのが財務部です。本稿では、財務部の仕事内容を紹介していきたいと思います。

「財務」と「経理」の違い

会社の中でお金(またはその情報)を扱う部門として「財務」と「経理」があります。この2つの部門を混同している方も多いでしょうが、実は財務と経理には明確な違いがあります。

違いを簡単に説明すると、財務とは「これから動かすお金(資金)を管理すること」であり、経理とは「過去に動いたお金(諸経費)を管理すること」です。財務では会社全体のお金の流れを管理し、資金不足に陥らないように銀行や投資家から資金を調達しつつ、企業にとってどういう調達方法がベストなのかを分析します。一方、経理は日々の取引を記帳し、最終的には決算に向けて財務諸表を作成したり、管理会計を実施した会社の経営状況を経営者に伝達したりします。

このように、財務と経理には明確な違いがありますが、中小企業の中には財務経理一体の部門を設置しているところもあります。部門としては同じでも、財務の仕事と経理の仕事はまったくの別物です。

財務部の仕事は大きく分けて3つ

では、財務部は具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか?大きく分けると「財務戦略の策定・実行」「監査法人への対応」それと「内部統制(ガバナンス)」の3つが挙げられます。

1.財務戦略の策定・実行

この仕事は、さらに「資金ニーズの把握」「資金調達」「企業価値最大化」という3つの仕事に細分化されます。

<資金ニーズの把握>

財務部はまず、社内における金銭の供給を統括・管理する立場にあり、企業の安定的成長のために各事業部が必要とする資金を滞りなく、適切に行き渡らせることが大切です。そのためには経営層と経営企画部が作成した事業計画にもとづき、各事業部が持つ資金ニーズを正確に把握していきます。安定的成長のためには内部環境要因による成長阻害は絶対的に避けなければならず、その中でも資金不足は徹底管理すべきリスクなのです。

<資金調達>

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資金ニーズを正確に把握したら、各事業部が必要とする資金をどこから調達するのか?どうやって調達するのか?といった最適解について考えていきます。その上で資金調達計画を立て、計画を実行していきます。銀行や投資家などとの折衝も財務部の仕事のうちです。

<企業価値最大化>

財務面から企業価値の最大化を図るのも財務部の役割の1つです。資金調達にかかるコストを最小化できれば、キャッシュフローが改善され企業価値向上に対してポジティブに働きます。そのためにデット(負債)とエクイティ(株主資本)の資本構成を見直したり、負債調達にかかるコストを下げたりするために金融機関等と交渉することも大切です。

2.監査法人への対応

監査法人とは「会社の財務状況に問題や不正はないか?」という視点から、財務調査を行う第三者機関です。企業が提携している監査法人や、依頼した監査法人に対応するのも財務部の仕事になります。

監査は四半期ごとに財務部が作成した財務諸表をもとに行われていきます。期中の会計処理を変更したらその合理性を監査法人に説明しなければいけませんし、監査法人のヒアリングに質疑に応えたり、監査法人が要求する資料を作成・提出しなければいけません。

監査期間中は監査法人が会社の一室を占領する状態も少なくないため、財務部は常に監査法人に対応するためにスタンバイする必要があります。

3.内部統制(ガバナンス)

内部統制(ガバナンス)とは、会社の経営目標を達成しつつコンプライアンス違反を起こさないために、社員全員が守らなければいけないルールや仕組みのことを指します。特に書類の承認や決裁に際し、不正の入り込む余地がないようなシステムを構築したり、システムを運用します。

たとえば外部取引における不正を未然に防いだり、虚偽の領収書が受理されないように仕組みを作ったり、無理な投資案が通らないよう審議する仕組みなどが該当します。

以上が大まかな財務部の仕事です。

内部統制(ガバナンス)について

財務部の仕事の中でも、近年特に重要と考えられているのが内部統制(ガバナンス)です。「ガバナンス(Governance)」とは日本語で「統治・統制・管理」といった意味があります。その目的は前述の通り、コンプライアンス違反等を起こさないためです。では、コンプライアンスとは何か?

ガバナンスとは」について調べてみよう!

「コンプライアンス(Compliance)」は日本語で「追従・応諾・即応」と言った意味があり、ビジネス用語としては「法令遵守」と解釈されています。つまり「法律を守り従い、企業倫理や企業規則、社会倫理を守ること」を意味しています。

人に法律が適用されるように、企業に適用される法律もあります。具体的には株主や取引先などの利害関係者に対して、会社の経営状況を報告するために財務会計などです。財務会計は行政が実施を義務付けており、虚偽の情報を報告することは許されません。

法律に違反した企業は行政による罰則を受けるだけではなく、利害関係者からの信頼や社会的信用を失います。それでは事業成長は見込めませんし、経営が傾く恐れもあります。新聞やニュースでは度々、粉飾決算や横領といった不祥事に報道されていますが、そうした不祥事を引き起こすのは経営者だけではなく、一般社員だったりもします。

こうした不祥事を起こさないために、それらのリスクを認識・管理し、法律違反が起きないための規則を作ったり管理体制を整えます。これを俗にコンプライアンスと呼びます。そしてコンプライアンスを維持するためのツールが内部統制(ガバナンス)だと言えます。

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財務部から内部統制(ガバナンス)をコントロールするメリット

財務部にて内部統制(ガバナンス)をコントロースするメリットは主に2つあります。「社会的信用及び優位性向上」と「労働環境の改善」です。

消費者や企業が何らかの商品を購入したりサービスを利用する際に、取引企業の信頼性に注目することは当たり前の時代です。その際に、過去のコンプライアンス違反等を起こしてしまっていると、信頼性は低下して競合優位性が低下し、商品やサービスは選ばれなくなってしまいます。逆を言えば、内部統制(ガバナンス)をコントロールしてコンプライアンスを維持すれば、信頼性と競合優位性が向上することになります。

さらに、近年では内部統制(ガバナンス)が労働環境の改善に作用すると考えられています。労働環境が改善され、かつ良好な人間関係が築けるような職場ができれば、コンプライアンス違反は自然と起こりにくくなりますし、労働生産性向上の効果も期待できます。

以上のように、財務部の仕事は単にお金の流れを管理するだけではなく、内部統制(ガバナンス)という観点から会社全体の経営課題を解決することも役割の1つです。この機会に、財務部の仕事についてより深く理解してみてはいかがでしょうか?

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