財務会計とは

 2018.08.09  クラウドERP編集部

経営者にとって会社のお金の流れを適切に把握することは、戦略的な経営活動を行うために欠かせません。しかし、中には「お金のことは全部経理に任せてあるから」と、実際の会計業務に無関心な方も多いのは事実です。

皆さんは“財務会計”と“管理会計”の違いを簡潔に説明することができるでしょうか?自信が無いという方は、この機会に財務会計の概要についてぜひご確認ください。今回は、財務会計の企業における役割をご紹介します。

財務会計とは?

1949年に会計基準の一つとして企業会計制度対策調査会が“企業会計原則”※1を発表しました。この原則は企業会計の精神を説いたものであり、今でもこの原則に従って会計業務が実行されています。その内容は次の通りです。

  • 保守主義の原則…企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。
  • 明瞭性の原則…企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。
  • 正規の簿記の原則…企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。
  • 真実性の原則…企業会計は、企業の財政状態及び経営成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならない。
  • 資本利益区別の原則…資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、特に資本剰余金と利益剰余金とを混同してはならない。
  • 継続性の原則…企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。
  • 単一性の原則…株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のため等種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合、それらの内容は、信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって、政策の考慮のために事実の真実な表示をゆがめてはならない。 

これらはあくまで“原則”なので、そこから逸脱したからといって罰則などはありません。ただし決算報告にて虚偽の内容を開示すれば、税務署から監査が入り罰則を受ける可能性があります。

財務会計はこの7つの原則に従って行われる会計業務です。外部ステークホルダーに向けて企業の売上や負債、純利益などを提示し、公正公平な取引を目指すものです。賃借対照表(バランスシート、B/S)や損益計算書(P/L)を作成することで、様々な情報を開示します。

管理会計との違いは?

財務会計と混同されやすい管理会計は、外部ステークホルダーではなく経営者や役員などの内部ステークホルダーに向けて、企業の経営状況を可視化するための会計業務です。管理会計によって出力されたレポートを確認しながら、経営意思決定を下していきます。

そのため、管理会計にルールはありません。多くの企業は独自のルールに従って管理会計を実行しています。言葉だけ聞くと難しく考えられがちですが、管理会計はいたってシンプルなものです。

たとえばある商品による利益を増加したい場合、次の方法が考えられるでしょう。

  • 商品価格の値上げ
  • 販売個数の増加
  • 商品原価の低下

これらの施策を次のように考えてみます。

  • 商品価格を10%引き上げると売上は増加するが販売個数が減るので利益に大きな差は無い
  • 販売個数を増やしてもその分変動費がかかるので劇的な利益はそれほど増加しない
  • 商品価格はそのままでも商品原価を低下させれば利益増加効果が高い

このように実際に数値を用いてシミュレーションしてみると、当初想定していたこととまったく違った解を見つけることが少なくありません。そのため管理会計は経営意思決定を支援するためのものとして位置づけられ、多くの企業がその活用に取り組んでいます。

財務会計との違いは、正確性よりもよりリアルタイムに数字を把握できることであり、情報の誤差についても財務会計より許容範囲が広くなります。

財務会計を効率良くするためには?

財務会計は主に決算報告のための会計業務なので、決算日が過ぎると決算報告書の作成で日々追われている職場が多いのではないでしょうか?日本企業の風物詩でもある決算月の繁忙期ですが、客観的に見ればかなり非効率な作業が多い時期でもあります。

まず、決算報告書を作成するためには様々なデータが必要です。種類は1つではありませんし、部門ごとの決算報告書に関わるデータを提示してもらわなければなりません。しかし、そうしたデータの収集には膨大な時間と手間がかかります。なにせ人によってデータの提示が遅くなる場合もあるので、経理部門だけの問題ではありません。

データ収集の次はすべてのデータを統一フォーマットに直して、レポートとしてまとめなければなりません。しかし、データ収集自体にかなりの時間を費やしているため、連日残業で決算報告書作成にあたります。

こうした作業は、社員にとっても企業にとっても生産性やモチベーションが下がってしまう原因の一つです。では、財務会計を効率良く行うためには何をすればよいのでしょうか?

まず考えられるのが“財務会計システム”を導入することです。これは財務会計に必要な会計業務をシステムで支援することで、効率良い業務を目指します。さらに、財務会計システムの多くは管理会計機能も備えているので、同時に経営意思決定のための情報を提示することも可能です。

ただし、財務会計システムを単体で導入した場合、問題になるのが各システムからデータを収集するための仕組みです。財務会計システムの機能で会計業務を効率化しても、やはり業務や地理的に分散した場所にしかないデータは集めてくる必要があります。

この問題も含めて解消したのがERP(Enterprise Resource Planning)です。ERPとは財務会計システムを含め、統合されたシステム環境を構築するためのソリューションです。ERPを導入するということは、企業全体の業務システムが一つの仕組みとしてつながり、データのやり取りをスムーズにしたり、データベース自体を一つにすることで、リアルタイムに業務間のデータを正しく把握することができるのです。

財務会計に強いオラクルのクラウドERP

財務会計は企業として必ず用意しなければいけない仕組みであり、さらにその正確性が問われる仕組みでもあります。業種を問わずビジネスがグローバルに展開されている現在、ERPの中でも効果的なのが”クラウドERP”です。これは、ERPをクラウドサービスとしてつなげることにより、世界中の拠点のデータをクラウド上に集約することが容易で、常に最新の情報の把握と分析を可能にするものです。

また財務会計上の取引に相当する経済活動はあらゆる場所で発生します。これらを遅滞なく把握することで、財務会計の目標である決算業務を迅速かつ正確に行うことができるようになるのです。

オラクルでは、大規模組織や様々な業務システムをフルサポートするOracle ERP Cloudと、より成長企業やグローバルでの展開に向いているOracle NetSuiteの二つのクラウドERPサービスを提供しています。財務会計はもちろん、調達管理システム在庫管理システム生産管理システムなど業務システムとしての機能も提供しています。

現在では決算自体も従来の半期から四半期決算が必要とされており、情報開示の迅速性がより求められます。このような背景のもと、ぜひクラウドERPを活用して、財務会計および決算業務の効率化と質の向上に取り組んでみてはいかがでしょうか。

※1会計学を学ぼう!「企業会計原則」(http://financial.mook.to/ks/kg.htm

会計ソフトからクラウドERPヘ移行する理由

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